セントセントール崩壊

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-執務室- 執務室に着くと 丁度一人の兵士が出て行った。 「さっき、廊下で兵士に聞いたが、アルヴィオン公国が滅びたのは本当?」 シャルが執務室にいるメンバーに聞く。 「あぁ、シャルとディーターか。団長の部下がアルヴィオン公国に偵察に行った時に確認したそうだぞ。」 八星の一員で、槍の名手である ルドルフ・コーナーが説明してくれた。 「ルドルフ、でも…何でいきなり滅びたんだ?」 ディーターが疑問に思い聞き返す。 「実は…セントセントールも危ないかもしれん…緊急軍議を開くぞ」 そして、団長である、大剣使いのクライド・カーターが口を開き緊急軍議を行う事になった。 「先ほど、俺の部下で先遣隊の隊長である カレスから 『アルヴィオン公国が滅びた』という報告があった。」 団長が説明する。 そして、次に八星の一員で格闘部隊の部隊長兼軍師である スタン・スタイナーが続いて説明する。 「報告には続きがあって……アルヴィオン公国が滅びた後から、公国周辺に 『斬っても死なないモンスター』が出るようになったそうだ。」 「『斬っても死なないモンスター』⁉そんなの今までいなかったハズ…」 八星の一員で、シャルの姉貴分のキザイア・ダムルートが考え込む。 「もしかして…ゾンビとか?」 八星の一員で、八星一の破壊力を誇る ゼン・シュリーが呟く。 「ゾンビかもしれないな。何でも150年近く前に 吸血鬼達に襲われた村があったってさ。この本に書いてあるよ。」 八星の一員で、防御力が一番高い剣士で勤勉の イーサン・マイヤーが 巨大な本を見て話す。 「えぇっ‼これって、この前 占い師のばぁさんが道案内のお礼でくれた本じゃん。お前 全部読んだの⁉」 ルドルフがびっくりしていた。 「うん。いろいろと世界の事が書いてあったぞ。アロニア王国の事とかも書いてあって、面白かったよ。シャルも読んでたよ。」 「そうそう。あとは紋章の事とかも書いてあったし、私ら歴史好きだからさ。」 イーサンとシャルは歴史が大好きなのだ。 「これ…数千ページあるぞ…」 ディーターも驚いていた。
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