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1話~出会いは突然に~
またかよちくしょう。
これで面接落ちるの何社目?
心折れちゃうよ?
それに最後の文おかしくね?
「はぁ~」
この男の名前は神坂秋英(みさか あきひで)24歳。
ニートである。
秋英は開けた不採用通知をクシャクシャに握り潰しリビングに向かった。
「あら秋ちゃん結果どうだった?」
秋英は不採用通知をごみ箱に投げる。
が、外れた。
「はん?この絶望した顔みりゃ言わなくてもわかるでしょ?」
不採用通知を拾いながらごみ箱に入れる秋英。
今絶望している俺に話し掛けてきたのは俺のお袋の神坂幸恵(みさか さちえ)43歳。専業主婦。今食卓に朝食を並べていた。
ちなみに今は平日の火曜日朝の7時。
「また落ちたの?私は秋ちゃんの将来が心配でならないわ」
うるせぇ勝手に言ってろ。
明日から本気出すんだよ
「何回も聞いてるわよ」
「今俺の心読まなかった?」
「なんの事?」
「いや…なんでもない……」
朝から心読まれるなんてニートにはハード過ぎる。
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