1話~出会いは突然に~

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ちょっと待てよ……状況を整理してみる。 今声聞こえたよな? 確かに聞こえた。 確実に男の声だった。 俺は今ベッドに座っている状態だ。 横目から扉が見えるからそこには誰もいない。 だとしたら…ゆ、幽霊…… ちょー怖いんですけど…いや…マジで……。 お前らも同じ状態なら分かる。 『おーい』 まただ……な、なにかいる…確実に…… 「はっ…はっ…」 自然と呼吸が乱れる。 いきなり過ぎだろ…… 声が聞こえたのは後ろ。 後ろは壁だ……壁の向こうは部屋はないしなにより4人家族だし…親父と姉は仕事だしお袋は家事…… 完璧幽霊決定。
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