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暖かい日差しが降り注ぐ春先の午後
都内にある某大学の校庭を校門に向かって歩く一人の女性
青みのかかった髪を背中の中央辺りまで無造作におろしている
少し童顔ながらも綺麗な顔立ちをしている
心地よい風に髪をなびかせながら校門にたどりつく
「よう!葵ちゃんこれから遊びにいかね?」
校門の前でバイクにまたがった男が声をかける
女の名前は葵(あおい)というらしい
葵「行かない」
葵は即答で答える
「つれねぇな~…、彼氏いねぇんだろ?いいじゃん?」
葵「弱いやつ…嫌いなの」
葵は冷ややかな目で男を見る
男は体格もそこそこ良く、見た目には喧嘩も強そうだが…
「おいおい…俺はここら辺じゃ結構有名なんだぜ?」
葵「アタシより弱いじゃん…」
「あれは…たまたま調子が悪かっただけで…」
どうやら一度、葵に負けたことがあるようだ…
葵「アタシ、チャライやつ嫌いだから」
そういって葵は男の隣を通り過ぎて駅に向かった
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