隣のアイツ

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「じゃ、よろしく」 そう言うとアイツはさっさと部屋の中へと入ってしまった。 「ちょっ……」 アイツは私に反論する隙すら与えない。 てかなんで私は普通にメモを受け取ってるんだ。 もしかして、いや、もしかしなくてもそれが普通になってるのか!? ありえない、ありえない、ありえない。 どれだけ私はあいつの前でヘマしてきたんだ。 そしてどれだけいいように使われているんだ。 私は思わず地団駄を踏む。 絶対アイツまともな仕事してないな。 あっ!! だから職業教えてくれないのか。 あーなるほど。 じゃあ、アイツの職業さえ知ることが出来ればパシリにされることはないんじゃないか? おー、いいこと発見した。 明日からさっそく調べてみよう。 さっきとは逆に今度はニマニマしながら手で口元を抑える。 あー、でも明日から学校だ。 近いうちにアイツの正体を見破ってやる!! よし。 ……着替えてこよう。 .
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