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「おーい悠司(ゆうじ)、無視すんな!」
後ろを見ると同じクラスの芳久(よしひさ)がいた。
芳久と合流すると芳久は小包の様なものを鞄から取り出して悠司に渡した。
「これ、先週発売したエロゲーだ。辰巳さんに渡しておいてくれ」
相変わらずの事なので軽く首を縦に振って了承しておいた。
「いやーこのエロゲー中々泣けてさー…」
等と色々説明やら解説やらしてくるが、その範囲はわからないので適当に相槌を打って誤魔化しておく。わからなかったりしたら最初から詳しく丁寧に説明してくる為、わかってるフリをバレない様にする。芳久は普段はここまでではないのだが、熱くなって饒舌に語っている。
あまりに話が予想以上に長かったので止めさせる為に打開策を練っていたらいつの間にか学校に到着していた。
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