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俺はただ、えぐえぐと泣きながら首を振った。
いつもケンカしていたのに――
冷静なDJが、もう俺とは違う場所にいるのだと示している気がした。
お前まで行ってしまうのか。
それは全身に駆け巡る恐怖だった。
もともと、シェリーがいるからなんとなく3人でいただけなのは分かっていた。だからこうなることも、きっと頭か心のどこかで――もしくはもっと鋭いどこかで、とうに知っていた。
知っていたんだ。
DJは俺を他人みたいに見ている。ひどく客観的で、そこには以前はカラフルに混ざり合っていたお互いの丸ごとの感情がどこかに消えてしまっていた。
小さな頃から、共に過ごしてきたあの独特の空気。存在も感情も、共有しあっていた。それはもう、飽きるほどに。
俺たちにはまだその時間があったはずなのに。
ほんの何日か前には、確かにあったのに。
俺は俺で、あいつはあいつだった。
悲しいほどに遠く、ひとりだった。
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