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「君たちは……よっぽど大人だな。悲しみを堪えるのは、泣いて別れを告げるより辛かっただろう」
ぽん、と俺の頭に手を置いた。
この歳になって初めて、そんなことをされた。
ふいに、男の人らしい独特の苦い匂いがして、涙がボロボロと出て来た。
ハンスンさんはDJにもやろうとしたけど、DJは避けた。彼は苦笑して、肩を竦めた。
「君たちはいい青年になる」
「気休めや御為ごかしは要りません。俺たち、孤児ですよ。出生も定かじゃない、生まれついてのチンピラです」
「そう卑下するものじゃない」
ハンスンさんは少し厳しい声音で言った。
「シェリービーンには、二度と近づきませんから安心してください」
だけど、DJは淡々とそう宣言した。
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