2人目の羽音

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「いいえ、嬉しいの。」 「涙ハ、悲シイトキニ流レルモノデス」 「嬉しくても流れるのよ…。」 にこりと笑んで、頭をポンポンと撫でて上げると、羽音はつられてにこりと笑った。 パンパンっ 凜音がすっくと立ち上がり、2回手を打ち合わせる。 「さっ、早くご飯食べましょ♪ 冷めちゃう前にっ」 言うが早いかリビングへ向かった凜音を、 「行きましょうか」 「ハイッ」 華音と羽音は一緒に追いかけた。 しっかりと手を繋ぎ、笑顔のままで。 ~おまけ~ 「マスター、トマトガ残ッテマス」 凜音のサラダにぽつんと残ったトマト。 彼女は罰が悪そうに顔を歪めた。 「トマト嫌い。」 「いけません凜音、好き嫌いはダメだといつも「羽音っ、上げるから食べてっ」羽音、甘やかしちゃ駄目ですっ」 その日の凜音宅の夕飯は賑やかでした☆
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