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「羽音、やっぱり怖い…」
小さな部屋の中、私は向き合った羽音にそっと告げた。
「凜音が頼んだんでしょ」
「そ、そうだけどっ…」
最近クールを取得した羽音はしっかり者になってしまった。
華音はあれで少し抜けてるし、私もしっかりしてるタイプではないので丁度良いが、頭が上がらなくなってしまったため、こういうときに困る…。
「じっとしてればすぐ終わるから」
「ん…、」
ぎゅぅと瞼を閉じる。
一瞬、痛みが走った。
「はい、できた」
羽音が手鏡を差し出してくれる。
「わぁ…」
そこには、片耳にピアスをつけた私。
「ありがとう羽音♪」
念願のピアスに思わず頬が緩む。
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