一等国という用語

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一等国という用語はその時代にあった。 三等まであった。 四等以下は、卑下の表現としてはあった。 白人国家の傲慢な国家観である。 そして、一等国は、日本の国際連盟理事国入りまではすべて白人国家であった。 私が物心ついた時は、だから、一等国とは、白人国家+日本である。 そして、日本が唯一有色人種の一等国である。 朝鮮も台湾も一等国の一部だった。 唯一、日本だけが、「植民地」を、三等国扱いせず、一等国民に引き上げようとした。 これは特筆すべき事である。 だから、台北一中の同窓会風景に、違和感を感じた。 同時、旧制中学さえ出とけば、准エリートだった。 同窓生の中には台北帝大まで進んだ者もいる。 彼らは、もっと高級な話題を持っているはずなのに、弁当のおかずをかわかわれたとか、日本は一等国、朝鮮が二等国、台湾は三等国という、怨み節しか語らない。 つまり、旧制中学の同窓会の会話にしては、程度が低すぎる。朝鮮の女学校でも、もっと程度が高い。 このカラクリも桜放送が暴いてくれた。 質問者が先に、日本から受けた差別迫害に、話題を限定してしまっているのである。 しかも、「なぜ、日本の悪かった所だけ聞くのか。日本は良いこともしたし、悪いこともした。良いことを何故聞かない」と抗議してくれた台湾人もいたのである。それを、「良いことは、みんなが知っているから、今回は悪いところを聞きたい」とインタビュアーがスルーしていたのである。 なるほどなぁと感無量である。 ああ、「日本が植民地にした良いこと」を、みんなが知ってるような日本だったら、どんなにか住みやすかっただろう。 私は、「日本ならすべて悪い」とされた時代に日本人と結婚した。 日帝かぶれ、淫売、売国奴、これらすべて、韓国人同胞から私に投げつけられた 言葉である。 しかも、民団から。
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