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自分が毎日のように車を走らせる道
途中に大きな交差点
その交差点の角にお地蔵さんがある
急いでいたせいかあまり気にしていなかったがおばあさんが毎日にお地蔵さんに手をあわせていた
真夏の暑い日も雪の降る寒い日も…
自分がおばあさんに初めて声を掛けたのは暑い夏
赤信号の時に
『毎日来てるんだね✋
今日は暑いからこれでも飲んで🎵』
自分は顧客に会う約束をしていたので丁度お茶を持っていた
おばあさんはすいませんとおじきをして微笑んだ
次の朝からおばあさんは自分の車を覚えたのか自分が通る時間にはこちらを向いておじぎをするようになった
自分もおばあさんに挨拶するようになった
半年が経ち寒い冬が訪れる
その頃からおばあさんの姿がなくなった
そして…
お地蔵さんのとなりにもう一つのお地蔵さん
その前で一人の女性がお地蔵さんに手をあわせている
自分はその女性に話し掛けた
『あの…今までおばあさんがいつもここに来てたんですけど知りませんか⁉』
『それは私の母です
しかし…他界してしまって』
おっおばあさんが💦💦
話を聞くと元からあるお地蔵さんはおばあさんの旦那さんでこの交差点で事故を起こし亡くなった
そして交差点で事故が起きないようにとお地蔵さんを置いた
そしてその隣のお地蔵さんはおじいさんの隣に居たいだろうとこの家族が造ったものだった
だから毎日のように…
今年もクリスマスに雪が降った
自分はお地蔵さんにマフラーを巻いてあげた
帰りにまたこの交差点を通りお地蔵さんを見た
すると…
お地蔵さんの上には傘がさしてあり
手袋やたくさんの飲み物が置いてあった
…fin
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