始まりのうた

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深く生い茂った森に囲まれた、小さな水辺があった。 天にある月は、隠れながら木の葉のささやきを奏で、地にある月は、揺らぎながら水の波立つ音を響かせている。 そんなふたつの音が支配するこの空間に、ふたつの足音が加わった。 足音はその自然の音を乱すことなくリズムを刻んでいく。
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