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「なあ、一つ聞いていいか?」
「一つと言わず幾らでも!!」
俺が尋ねると、西斑はあっさり了承した。まあわかりきっていたのだが。
「"魔霊少女"って言ってたよな?
どう見ても騎士、大目に見て魔"装"少女にしか見えないんだが」
これが俺の疑問。
霊の要素も見当たらなければ、魔法少女にしては装備、つまり甲冑が多すぎる。
いや、そもそも魔法少女のイメージって、日曜日の8:30のあれしかないから、非常に違和感しか感じない。
「何を言う!!これの何処が、魔法少女に見えないと言うんだ!?
右京よ。俺がお前のことを同志と思っていたのは、間違いだと言うのか?」
「見えねえよ!甲冑多すぎだよ!明らかに槍だよ!
そして勝手に同志にするな!!」
即答する俺。
「槍?これが槍に見えるとか、お前の目は節穴か!?」
「どう見ても槍じゃねえか!それに何処に"霊"の要素があるんだよ!」
「これはリールティアラって名前の杖だ!槍なんかじゃない!!
それに既に"霊"は描かれてる!何を隠そう、これは"魔法を馮衣"した姿だ」
「"真の涙"がなんだ!魔法馮衣がどうだってんだ!
絵だけでわかりゃ、誰も聞かんわ!」
そりゃそうだ。
自分で言いながら、心の中で冷静に突っ込む俺がいた。
ちなみに俺、英語の成績はそんなに悪くない。
今の応酬で、咄嗟に直訳したのがその証だ。
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