この小説には序章はない!!

5/10
前へ
/10ページ
次へ
 現在は体育の授業中。競技はバスケットボールだ。  つまり、俺が危ないと言ったのは、試合中にボーっと突っ立ってたらボールが飛んで来た時に危ないということだ。  ちなみにエースと言っても、授業で適当に振り分けられたチームで、このチームでは俺が一番動けると言うだけだ。  間違っても、俺が上手いなんてことは一欠片も無いと断言する。  ちなみに俺にエースと言ったのは、悪友、西斑 賢三。  無論あだ名はケンゾー。以前にやっていたドラマの主人公と、同じあだ名なのは確実にその影響だろう。  ……あの主人公のあだ名は違うか。あくまでヒロイン限定だった気がするし…………まあ、気にしないことにしよう。  ちなみに、俺はケンゾーとは呼んでいない。理由は俺がそのドラマを好きだからだ。  西斑と同じにされる主人公が可哀相に思えるし、ドラマ自体が汚される気がする。  だから俺は、普通に西斑と呼んでいる。ただ、かなり酷い事を言ってるが、別に嫌ってはいないからな。  何だかんだ言って、西斑とはかれこれ六年の付き合いだ。  今さら嫌いになれるわけもないし、なるつもりもない。  それに悪友呼ばわりしてるが、相談にも乗ってくれる親友でもある。  ……まあ、俺は相談したことないけどな。あくまで友人談。 .
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加