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子供のころ、朝起きると新聞をポストに取りに行くのが私の役目だった。
眠い目を擦りながら、勝手口を開けると私より1つか2つ上の女の子が立ってこっちを見ていた。
「この家の人?」
「うん、てゆうかあんた誰?」
女の子は微笑んだ。
「泊まりに来てん。」
「はあ?」
「嘘!私、カオリ。昨日ここ来たから、仲良ぉしてな!」
これが、カオリとの出会いだった。
放課後、帰宅途中にカオリと出会った。
「今、帰り?」
「うん。」
「ねえ、今からうち来ん?遊ぼ?」
「えっ?でも…。」
異性と遊ぶことに拒否感のあった年頃である。
だが、カオリは強引に私を家に誘った。
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