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「あの~大元帥……一つ質問してもいいですか?」
おずおずと質問するシオン
「ん?何?」
「私達はサンレスの書庫から色々と本など見ていて言い方は悪いのですが、わざわざ学園に行く必要があるんですか?」
そうシオン達は幼少の頃から膨大な数を占める本などを色々と見ているので今更学園に行っても意味がないのである
それに、二人とも普通の学生ではあり得ないほどの魔力を持っている
「確かに、そうかもしれないけど…私はあなた達にはありきたりな日常生活を過ごして欲しいの……任務だとか、そうゆうのは全部忘れて普通の生活を送って欲しいの」
「分かった…」
「既に……決まっちゃってて、断ろうにも断れないもんね……」
クロウと半ば呆れているがシオンも了承した
その二人の言葉にホッと胸をなで下ろすクレア
「あ…そういえば、今何時?」
ふと気が付いたかのように時間を聞くシオン
「あ………」
皆一斉に後ろにある金色の時計を見る
現在の時刻夜の十時過ぎになっていた
「……部屋に戻って早く準備するか…」
「そうだね……」
そういい自分の部屋へと戻るクロウとシオン
「じゃぁ私も二人のお手伝いを……」
ガシッ!
「……お待ちなさい。あれだけで終わったと思ったんですか?あれはほんの一部にしか過ぎませんよ?まだまだあるんですからね…」
二人の手伝いをしに行こうとしたクレアを掴み満面の笑顔がでているがどこか黒かった…
「あの……クレイさん?笑顔が何か怖いよ…私は本当に手伝いをしに行きたいんだけど…」
いつもとは違う笑顔に怖がるクレア
「今日という今日は如何なる理由があろうと行かせません。どうせ…サボりたいだけでしょう?」
今夜狼の間では絶えることのない叫び声や悲鳴が聞こえたとかそうじゃないだとか……
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