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「学園か……」
部屋に戻り明日の準備が終わったのかベッドに腰掛けたクロウが呟いた
「不安だな…」
リガルドに存在する基本魔法は炎、水、雷、土、風、氷、そして特殊魔法として光、闇などがあるが光や闇は使用する人物が圧倒的に少なく
特に闇は昔から魔人や魔獣等の使う魔法と酷似しているため扱う人達は差別などされている
クロウも闇魔法を使うので差別の対象になるが…
そんな事を思いながら左手で眼帯をしている右目に触れる
コンコンッ
「クロウ…?いる?私、シオンだよ」
「(シオン元帥?どうしたんだろ…)」
少し疑問になりつつ扉を開けた
ガチャ
「(あ、開いた…)ごめんね!こんな夜遅くに訪ねて…少し時間いい?」
「いえ…気にしないで下さい…中どうぞ…」
「お邪魔します。」
「急にどうしたんですか…?シオン元帥…」
先程から疑問に思っていた事を聞くクロウ
「えっと…クロウの部屋に来たのは渡したい物があってね!え~っと…はい!これ!」
そういいポケットから黒色の星形のペンダントを取り出した
「これは…?」
星形のペンダントを受け取ったクロウ
「クロウの元帥昇進祝いで作ったの!……どうかな?」
元帥として様々な任務をしながら少ない時間で作ってやっと今日完成したペンダントをクロウが気に入ってくれるかどうか不安な顔しながらクロウの返事を待った
「ありがとうございます。シオン元帥…大切にします」
忙しい中自分のために作ってくれたのを瞬時に理解しそれと同時に心の底から感謝したクロウは頭を深々と下げた
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