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灰色の雲が空一面覆い尽くしている
その灰色一色の空を見上げる少年が一人
黒色のローブをはためかせながら周りを見渡す
そこには、100パーツ以上に切り裂かれた魔獣の者と思われる死体が辺り一面に広がっていた。
返り血一つ浴びていない少年の目の前には魔獣達の指揮をしている魔人の姿がいた。
魔人「……こんなガキに…総勢2万の魔獣達が……やられるなど…」
魔人はガタガタ震え、自分の目の前にいる少年に恐怖の色を感じた。
「……お前ら弱いな。」
魔人「なっ…!きっ貴様!ふざけるなぁぁ!!」
そう言うと魔人は自分の魔武器を出し、身の丈を超える大斧を振り下ろす
「もう、お前とは話したくない…」
【初級闇魔法 ダークボール】
少年は右手に魔力を高め自分に向かって振り下ろされる大斧に右手を突き出す
少年の右手から野球ボールより少し大きい黒色の球が出てきた
魔人「はっ…なにが出るかと思ったら初級魔法だと?そんな魔法で私を倒せると!?笑わせてくれる!」
魔人は大斧に力を込め少年が放った魔法を斬りかかった……が
バキィィン!
魔人の魔武器である大斧は少年の放った魔法により意図も簡単に破壊された。
魔人「!……そっそんな」馬鹿な、と言おうとしていたが少年の放った魔法が既に魔人の頭を貫通していた
魔人の身体がグラリと前のめりに倒れると同時に少年の姿は消えた
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