記念日

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その夜… 新「じゃあ、帰りますね、」 銀「ああ」 神「ヒャッホー!!今日は私も姐御ん家にお泊りネ!!」 人の不幸を気にもせず 楽しそうにはしゃいでやがる… 新「じゃあまた明日!」 二人が出て行った部屋は 静かで… 銀「高杉ぃー…」 無意識に高杉の存在を隣に求めてる自分がいることに気づく… 銀「あーっ!駄目だって!今はあいつの事は考えんな!」 そう自分に言い聞かせて 机に置いてある、苺牛乳の変わりの水を飲んだ… ガタ… 微かだが窓の方から物音がした。 銀「誰だ?」 返事はない… もしかして… 銀「高杉……?」 言って直ぐに後悔した。 あいつは記念日は忘れてるし 今日は会えないって言ってたし… ここに来るわけない… 「銀時…」 え? 幻聴? 俺は確かめるためにもう一度あいつの名前を呼んだ。 銀「高杉なのか?」 高「ああ…」 なんでだ?忘れてたんじゃ… もしかして思いだしたのか!? 銀「高杉…中入ってこれば?寒いだろ?」 高「嫌だ」 銀「なんで…だ」 高「それは…とにかく嫌」 銀「入れって…お前に言いたいこと沢山あるし」 高「……」 数秒後、窓を開けて俺の愛しい高杉が久しぶりに俺の目の前に現れた。 銀「……今日会えなかったんじゃねぇのかよ…」 高「それは…」 銀「今日何の日かわかる?」 高「記念日。」 銀「………今日思い出したの?」 高「忘れてない…」 銀「嘘つくなって…昨日電話で『何かあったか』って言ってただろ?」 高「あれは…忘れたふりして驚かそうとしただけだ…まあ…ドッキリとか言う奴だ…」 ドッキリ? えっ?ドッキリ? まじで? 高「ククク…成功って言ったところか…」 銀「…………………」 高「どうした銀時…」 銀「俺、高杉は俺の事どうも思ってないのかなとかスゲェ不安で泣きそうになったんですけど…」 高「なっ…」 銀「すごい怒ってんぞ、今」 高「…」 怒ってるなんて嘘だ。 いつも高杉の罠に引っ掛かってるから、ちょっと仕返ししたくなっただけ .
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