第二章

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~キーンコーンカーンコーン はぁー疲れたなー。あの教師、一つ一つの説明が長げーんだよな。授業がまったく進んでねーじゃんか。……それよりもなんで蒼真は奈々さんのことを知ってたんだ?…気になる。……屋上に言ってみよう。~ ~ガチャ。 「おーい。蒼………っ!?」 僕はとっさに隠れた。なぜかって?…それは僕が少し気になっていた、奈々さんが蒼真と話していたからだ。……くやしい。くやしいけど、地味でチキンの僕には…近づけない。~ ~何を話してるんだ?…もう五分たつところだぞ。もう少し見ていよう。……そこの君、ストーカーとか変態とか言うんじゃない。これは思春期真っ盛りの人にはよくあることじゃないか。…想像してみてくれ。自分の好きな人が他の人と楽しく会話してたら、どんどんとくやしくなってむかついてくる……そして気づけばこうなっているだろう。だから僕のことをこう………………ん?…なんだ?…蒼真が刀を取り出して奈々さんに向かって…振り下ろそうとしているように……見える。これは助けに行かないと!! 「…やめろ!!」 僕は一度も話したことがないくせに気になっていた女の子の前に立ち、シンケンシラハドリをする格好になった。 「……海斗!?。……マズい!!」 ズシャー!
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