第一章

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僕はいつも同じ通学路から学校へ行き、いつも同じ授業を受け、いつも同じ高校生活を送っていた。でもいつも同じ生活で、なにも起きない普通の生活、それが僕にはーーー…つまらなかった。 僕は水島海斗。今は二度寝をしているところだ。 「海斗~。朝だから起きなさい。」 「……。」 「起きなさい。」 「…はいはい。」 僕の二度寝が…。まぁいつもどうり、二度寝の邪魔をされるのは慣れている。そして朝からバカでかい声を出して起こしてきた人は僕の母だ。そしていつもどうり食卓につき、朝食を食べる。今は7時半。いつもどうりだ。僕の学校はいつも遅いからな、まだ余裕で間に合う。少し勉強をしていこう。もう少しで中間テストだからな。……… …8時か。まだ少し早いけど学校に行こう。どうせまた僕が一番だろう。どうせいつもどうり…とはいかなかった。教室にはもう誰かいた。見たことのない人だった。制服も違うし、転校生か。というか僕の席で寝てるし。…起こしてあげよう。 「お~い。起きろ~。」 「………。」 「ここは僕の席だぞ。」 「ん~あぁ…」 「ちょっと起きてくれよ。」 「ん~ん?…おはよう!?」あ~面倒くさそう。できるだけ速やかに消えてもらおう。 「おはよう。そこ僕の席だから避けてくれる?」 「あ~すまん。」 「転校生だよね?職員室に先生がいるから行ったほうがいいよ。」 「…どうも。」 めっちゃだるそうにしながら職員室に向かっていった。…別に僕には関係の無いことだ。…いつもどうり、クラスメート達が来た。~ ~朝のホームルームが始まった。 「先生のお話。先生お願いします。」 「はい。んじゃいきなりだけど転校生を紹介する。―はいってこい。蒼真。」 ガラッ
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