第二章

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「僕を守るためって、僕が誰かに狙われてるみたいじゃん。」 「…いや、狙われている。」 からかってんのかとそう思った時、蒼真の目つきが一気に変わった。そして僕を向いてきた。でもすぐにもとにもどった。なんだったんだ今のは?それよりも… 「んじゃ狙われてるっつーんなら、証拠はあんのか証拠は?」 「証拠は…。」 ないんだな。やっぱりからかってるだけだったのか。 「…後ろ。」 後ろ?さっき屋上に来たときは何もなかったけど…。まぁどうせからかってるだけだろうと思いならが後ろを振り向いた。からかってるだけ……ではなかった。 人が倒れていた。大量の血を流して… …!?…海斗は言葉を失った。そして何も言えなかった。…しばらくして、蒼真から口を開いてきた。 「少し落ち着いたか。」 蒼真は意外と気遣ってくれた。 「…あぁ。」 とは言ったものの、まだ信じられないという表情で突っ立っていた。が、蒼真は構わず言った。
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