突然の出会い

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「よし、じゃあぱぱっと移動しようか」 「何か…ゲームでありそうな台詞」 璃玖はミラの一言を聞き、そう呟かずにはいられなかった。 「げえむ?」 「…気にしないで」 ミラはゲームの事を知らないらしく、璃玖の言葉に首を傾げていた。 「よし、じゃあ移動するよ。ムーヴ!」 「直訳…移動」 ミラが魔法を使った時に、またしても璃玖は呟いた。 「到着したよ」 「おお…イッツアゴージャス」 「私初めてお城に来た…」 城に着き、璃玖とセルスは城を見てそれぞれ呟いた。 「あはは、それじゃ中に入ろうか?」 「…うん」 「うん」 ミラに連れられ、二人は城の中へと入っていった。 『お帰りなさいませ、魔王様』 『!?』 二人は城の中に入った途端に、大量の召し使いやメイドの出迎えに驚く。ミラは分かりきったような顔をしていた。 「お出迎えご苦労様、皆。あ、ご飯の準備お願いしていい?」 「はい、かしこまりました」 「おお…これが魔王の風格」 璃玖はミラの指示に、これぞ頂点に立つ者の威厳かと言わんばかりに感動した。 「あはは、そんな事はないさ。むしろ金持ちの顔っぽくない?」 「あー、私それ何となく分かる」 「お帰りなさいませ…ご主人様…的な?」 「そうそう、そんな感じ♪」 三人は歩きながら、そんな他愛もない話をしていた。そして、食堂へと着いた時、璃玖とセルスは驚愕する。
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