厄介事

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「すごい…本当にたどり着いた」 「ね?言った通りだったでしょ」 「うん……ご飯楽しみ」 璃玖はセルスが言った通りになり、ようやくご飯にありつけると喜ぶ。 「それじゃ、近くに料理屋があるからそこに行こう?」 「うん…」 セルスの案内により、二人は料理屋へと足を運んだ。途中、美味しそうな匂いにつられ何度か璃玖が寄り道をしようとしたが、店の値段を見て自分が持っているお金と通貨が全然違う事を知り寄り道をやめた。 「着いたよ、璃玖」 「セルス早く…」 セルスが料理屋に着き璃玖の方を向いた瞬間、璃玖は既に店の中にいてセルスを待っていた。 「あはは、そんなにお腹空いてたんだ…」 「うん…だから早く…」 「うん、分かった」 二人は店の中に入り、席へと着く。他の客は璃玖を不思議そうに見ていたが、璃玖はそんなのに全く気付かず、すぐさまメニューを取り何を食べようかと考え出した。 ちなみに字は全く違う言葉だったので、料理の図だけで判断した。 「じゃあ…これとこれとこれと…」 「そ、そんなに食べるの?」 「毎食…十五人前は当たり前」 璃玖は実はかなりの大食いで、十五人前は食べないと気が済まないのである。回想の時の夕飯も十五人前以上は食べていた。セルスはそんな璃玖に、唖然としていた。
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