Ⅲ
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やだ やだ 置いていかないで…… もう一人にシナイで 出て行く小十郎が目の端に移った。 「ゃ……い…ゃだ!」 小十郎が振り向く。 「嫌だ!イヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだ!」 とっさに近くの飾り刀を振りかざした。 小十郎にむかって突き出す。
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