1人が本棚に入れています
本棚に追加
「性格獲得までが長すぎる気がする」
「はぁ。“気がする”のなら、気のせいなのでは?」
「……なんというか、どこか冷めた様な感じだよね、キミ」
「そうですか? 私はよくわかりませんが」
「本人じゃあわからないものだよ、そういうのは」
「はぁ。そういうものですか」
「キミは、アレだ。今のキミをタイプで表すなら、……んー、クールとボーイッシュと……あと一つはわからないけど、この二つって感じかな? 黒髪短髪スパッツ(※当時の彼女の容姿)なんて、ボーイッシュそのものだし。たまに無茶するところもそれっぽいよね」
「んー、そうかもですね。……そういえば、マスター」
「うん?」
「私にいずれはタイプをつけるのですよね? 目指している(=好みの)タイプってなんですか?」
「……うーん……、……取り敢えずは、ボーイッシュ」
「おや」
「次にクール」
「……えっと。それは遠回しに見せ掛けたストレートな『I love you』発言ですか? いえ決して嫌というわけではなくむしろやぶさかではないという感じと言──
「で、セクシータイプ」
──い、ます、か…………」
「…………ん?」
「ソーユー趣味ナンデスネ」
「え、なんでそのリアクション!? 冷めた言い方だから引かれてるようにしか思えないし!」
「実際引いてます。ソウソウ、ソウイエバコレカラ用事ガアッタンデシタ。デハ」
「ああっ、どこに行くんだいちょっとねぇ待って見捨てないでーっ!」
最初のコメントを投稿しよう!