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―――――午後9時15分
幸村が風呂から出てくると同時に、政宗が欠伸をして目を擦った。
もう眠いのだろう。
こういう時は、さっさとベッドで寝かせちまえ!!
「おやすみゃ…ゆき…みゅらぁ……―――」
言ってすぐに眠りに就いた政宗を後にし、元親のいる部屋に戻った。
「寝たか?」
「あぁ」
「そういやさぁ、あのまま放っとくと明日の朝には子どもの姿に戻るのか?」
「さぁ…?」
「負担とか」
「さぁ…」
「“さぁ”ばっかだな。なんにも聞いてないんかよ」
「研究データが無いくらい確率の低い組み合わせなんだってよ」
「なんにも分かんないままか…」
「あぁ…」
「レポート、これから書くんだろ?」
「あぁ」
「手伝うか?」
「頼む」
「分かった事は?」
「性別と少しだが言語不良、変形、知能くらいか…」
「そりゃ俺様も分かった。アイツ、濁音が発音ができないぜ」
「あと、マ行が発音出来ない。“み”は辛うじて小文字付けて発音してるが…」
「食いモンとかも書いとけば?」
「そうだな。…肉類っと」
「肉食ってるにしては、軽過ぎやしねぇか?」
「だな。脂肪の燃焼が激しいのか?」
「自分に必要な分も燃焼しちまうのか?」
「そ…うなるな」
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