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「はぁ…………」
俺は数えるのを止める程吐いたため息をつく。(確か53回ぐらいまで数えた)
場所は教室。
そこに独りポツンと肘を着く俺、友金 祐介(ともがね ゆうすけ)は非常に憂鬱な気分を現在進行形で味わっている。
独りでいるのは何も避けられている訳ではない。
てか、入学早々避けられてしまう程俺の容姿は酷くない……はず。
独りでいる理由。
俺の中学からは友達が一人も来ていないからだけではない。
それはあいつらの会話を聞けば分かる。
「…あれが『金』の子?」
「えぇ~。案外普通」
つまりだ。
俺は今話題の新入生であるのだ。
と、言うことで、この学校や世界のことを踏まえ、俺が何故話題なのか、説明したいと思う。
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