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この学校、カタカナばかりで俺は記憶することを放棄したが、ナンチャラ魔戦学校という。
主に生徒の魔術や戦闘スキルの育成をしている。
何故そんなものが存在しているか、と聴かれれば話が長くなる、というより俺の残念な記憶力では思い出しながら言うことになるのでほんの十数分で済む話が、十と数が入れ替わる程にかかってしまう。
なるべく簡単に説明するので御静聴のこと。
俺たちの年代が生まれたか腹の中にいるかそんな曖昧なころに魔力と呼ばれるものが産み出された。
人為的か自然的かは分からないものの、魔力の発生は人類に多くの衝撃をもたらした。
魔力による魔術の使い方をたちまち身に付けてしまった人間の暮らしは驚く程好くなった、とはならず、
寧ろ、魔術と機械の共存、という難題に直面することになってしまった。
更には、魔術を攻撃目的で使用することを覚えた者は、各地で魔術テロを引き起こした。
そして魔力は人間だけでは飽き足らず、動物にも影響を及ぼした。
魔力の影響を受けた動物は、それの持つ潜在能力が格段に上がり、あるものは身体が変化したり、人間と同じような言語を発せられる様になるまで知能レベルが飛躍したりした。
魔力の干渉を受けた動物を魔物という。
そして最悪なことに、人間を襲うものまで出てきてしまう。
魔物は魔力や増大した力をどう扱えば本能的に分かるようだった。
最初の一年は、魔術と科学の共存、魔術テロ、魔物の出現によって、世界中は大混乱に陥った訳だ。
そんな中で、この流れをいち早く察知した人物がテロや魔物から身を守れるように養成する施設を作った。……まぁそれがこの学校の理事長な訳だが。
目には目を、歯には歯を、魔術には魔術を。
当時、魔術の扱い方が分からなかった彼らは体当たりで魔力の研究に勤しんだ。
そしてその動きが全国、世界に動き始め、身を守る術を学び、混乱は一旦の終息を迎えた。
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