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魔力の研究が進む中で、判明したことがある。
魔力を身につけるのは中、高生の年代が一番いい、ということだ。
何かを身に付けるのは若い方が良いという話はあるが、これは魔術に対して当て嵌めることができる。
当時は、当然大人の男が多かったそうだが、中々うまい様にいかず、男女全年代を養成したところ、十代の若者が一番成長が早く、大きかった。
それから、方針を切り替えた施設は学校となったということだ。
当然、この学校に行くのには勇気が必要だ。
何せ、卒業先の進路はほぼ危険と隣合わせのものになる。
下手をしたら、在学中に命を落とすかもしれない。
大人はよく、昔の自衛隊だ、と言う。
昔、魔力なんて無かったころ、国を守っていた軍隊らしいからそうなのだろうな。
だから、必ずしもこの学校に通う訳ではない。というよりもこちらに通う方が少ないのではないか。
この学校に通わないものは普通校と呼ばれる学校に行く。
これは魔力が出現する前の学校とほぼ変わらないらしい。
普通校と魔戦校の比率は7:3といったところだ。
大抵の場合は、中学進学で魔戦校に行くか普通校に行くかを決める。
中学で普通校だったものが魔戦校の高校に行くことも可能。逆も然りだ。
だが、後者はあっても前者はほとんどない。
中学で魔力についての基礎を習い、高校で実践向けの授業を行うのが主なので、高校から魔戦校だと、独学で魔力を学ぶことになる。
まぁ、そんなこんなで、魔力や戦いを学ぶ所が魔戦校、この高校だ。
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