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これだけでは俺が話題になることが分からないだろう。
当然だ。
今述べてきたことに俺が突出した点は何もない。
それよりも、俺が話題になっているのは今からする話だ。
魔力が判明された同時期、もう1つ、新たな発見があった。
オーラの出現である。
オーラとは、指紋や顔の様なもので、誰でも持っていて、誰一人同じものは持っていない、そんなものだ。
指紋や声紋などと同じように考えてくれていい。
普段は見えないが、オーラ現視化をすることで見えるようになる。
オーラは大抵、色で区分される。
ほとんどの人は、二、三色で構成されている。
色のつき方は様々で、マーブルだったり、しましまだったり。
注意して欲しいのが混色についてだ。
赤と青のオーラが一緒になっているから紫になる、というのではない。
各色は独立し、互いに混じり合うことはない。
さて、このオーラだが、最初は何のためにあるか分からなかったが、十年ほど前、オーラは魔力と関係があることが分かった。
その人が持つオーラがその人の魔力に関係するのである。
それはオーラの形ではなく、色。
魔力の得意不得意はオーラに起因するのである。
例えば、赤いオーラを持つ人は自動的に火の魔術が強化される、そんな感じだ。
そして、オーラの色は少ないほど、その魔力への影響は大きいのだ。
赤一色のオーラを持つ人と、赤青緑のオーラを持つ人。
赤一色の人の方が強くなるのだ。
気をつけて欲しいのは、今の事例で、青緑によって赤が弱まった、という訳ではないということだ。
条件が揃えば格段に違うというだけ。
言うなれば、一色だけの方が圧倒的に属性補正は強くなる。
ただし、一色だけだからといって強くなる訳ではない。
色のムラである。
色が濃かったり薄かったりと色にムラがある場合は、影響が半減する。
一色でかつムラが無いオーラを純粋なオーラと言う。
これは本当に希少価値が高いのだ。
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