文化祭にて……

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圭「そう言えば午前中の演奏、もう終わったんだよな」 あずさ「そうだけど、……ってお兄ちゃん。何でそんな格好なのよ」 圭「何でって、あのな、俺は会社からこっちに来たんだぞ」 有給をとっている為、本来ならば休みで会社などに行かなくてもよかった。 しかし、朝急に会社から連絡がきて、結局は会社に赴く事になった。 その為、本来なら季節相応の格好で午前中に到着する筈が、到着は午後になってしかもスーツ姿だ。 あずさ「……それよりも、ねぇ。早くどっかに行ってくれない?」 圭「お前って奴は……」 どうにもあずさは、自分の兄がこの場にいるのがお気に召さないらしい。 同じクラスの生徒があずさの後ろでなにやらヒソヒソと話しているのが、それが原因か? 何にせよ、一刻も早くこの場を立ち去れと言わんばかりの視線が、先ほどから俺を貫いている。 圭「はいはい、分かったよ」 そう言うと、俺はてをひらひらさせてその場から立ち去ろうとした。 すると、少し歩いた所ですれ違った女性に声をかけられる。
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