14人が本棚に入れています
本棚に追加
圭「おとんとおかんは?」
あずさ「出かけた」
圭「あ、そう」
冷蔵庫を開けて中身を調べつつ、あずさに両親が出かけたのかそれとも寝ているのかを尋ねてみる。
すると、面倒くさそうな声で返答してくれる。
圭「……、あずさ。今日はクラブじゃないのか」
あずさ「今日は休み……」
適当に会話しながら、適当に見つけた冷凍食品を温め、適当な食器に盛り付けるとテーブルに置く。
椅子に座り食す準備が整うと、手を合わせていただきますと言うと、冷凍食品を食していく。
特に美味しいとか不味いとかは感じない、冷凍食品なのだから味はこの程度だろう。
ミク「ウゥゥゥゥ……」
いつの間にやらあずさに抱きかかえられていたミクが、物欲しそうな声と視線で俺の食べている冷凍食品を凝視している。
まったくもって、本当にミクは食欲に従順なやつだ。……本当に。
しかし、そんなミクの視線を無視しつつ俺は朝食を食べていく。
時折ねだるかのような可愛らしい声をあげるが、当然の事ながら無視する。
最初のコメントを投稿しよう!