望みの扉

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「.........」 違う上田ではなかった 昨日... ひっぱたいてくれた バイトの女の子だった どうやら 彼女は夕飯を食べに 来た訳ではない様だ... 入ってきてすぐに 店の奥に向かっていた 何だか 目が合ってしまった 気がする... オレは嫌な予感がして レジカウンターに 向かった... 支払いを済ませて 急いで出ていこうとしたが... 遅かった... 「牧くん!」 扉を開けて 体が半分出た時... 腕を掴まれた... 「......なに?」 「なに?じゃないわよ!」 「ちょっと来て!」 腕を掴まれたまま 引っ張られ 店の奥に連れてかれ 休憩室を通り 昨日の裏口を出て 外に出た... 「...それで、なにさ?」 「だから...なに?じゃないでしょ!」 「何で...何でここに居るの!?」 「私の言った事、分かってなかったの!?」 泣きだしそうな声で 怒鳴る女の子 「...分かってる......」 「分かってるんだけど...」 「もう...遅い...んだよ」 「遅くない!!!」 「!?」 「上田ちゃんは、今日の朝、私にメールしてきた...」 「...メール......?」
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