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休憩室はなんとも言えない静かさで勉強がはかどった
携帯で時間を確認すると
デジタルな数字が
22:07を表示していた
店の前で上田を待っていると
ちょうど
店から
白いマフラーを首に巻き出て来た
私服の上田は
さらに可愛いさを増していた
「待った?」
「かれこれ、二時間以上待ってる」
「アレもカウントされるの!?」
「当たり前だ!」
「実際に待たされたをだからな」
「うわぁー、牧くんはそんなんだったら彼女できないよ」
彼女は冗談のつもりだったのだろうが...
「あぁ、どうせオレは、"3年間"好きだった一人の女の子にフラれる様な人間だよ」
オレは嫌味をぶつけた
なんだか、分からないが
口に出してしまった
「......ゴメン」
小さく謝った彼女は
うつむいてしまった...
雰囲気がいっきに
重くなった...
これ以上は耐えるのは
厳しかったため
昔の方法を実行した
「ホラッ!さみぃから帰ろうぜ」
彼女に手を伸ばす
「えっ......うん!」
彼女はオレの手を握る
そして、並んで帰る
ケンカした時の仲直りの方法は
手を繋いで一緒に帰る
昔はこんな事をばかりしていた
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