望みの扉

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「メールの内容...」 「!?」 オレはその言葉に 足を止めてしまった... 「内容は...」 「『先輩が告白してきたら、OKを出す』」 「!?........」 「『だけど、優太が来てくれるのを待つ』」 「!?」 「私、メール来た時...理解するのはちょっと時間かかった...」 「........」 「これは、先輩が先に告白するか、牧くんが先に告白するか...」 「先に告白してくれた方にOKをだす...」 「そう言う事なの...」 「.........」 振り向かなかったが すぐ後ろに 女の子が立っているのを 声と気配で分かった 「牧くんさぁ...」 「何かを望むのが...怖いんでしょ?」 「!?......」 「図星...」 「........」 声を出したら 要らぬ、彼女を傷つける 言葉を吐き出しそうで 口を開けられかった... 「だから、フラれるのが怖いから、告白はしない...」 「...告白以外も......」 「知ってる」 背中越しでも分かった 彼女は笑っている... 「知ってるんだよ...ずっと見てた...」 「!?」 彼女は何を言ってるんだ ずっと? 見てた? 何で彼女が?
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