望みの扉

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怒ってるのか? 泣いてるのか? 拗ねてるのか? 笑っているのか? 分からないな... 「...行ってきます!」 オレは走りだし 裏路地から出た だが、出てすぐに 足が止まった... 「......?」 「あのー!」 裏路地の奥にいる バイトの女の子... 先輩にあたる 女性に声をかけた 「なにー?」 「上田に、何処に行くっとか、聞いてませんかー?」 「知らなーい!」 「でも、今日は商店街でクリスマスイベントがあるみたいだよー!」 「行ってみたらー?」 「分かりましたー!」 オレは足を一歩踏みだした だが、またもや そこで足が止まった 「...?早く行きなさーい!」 「その前に...名前、教えて下さい!」 「.......!?」 「フフ...」 「私の名前はー!」 「篠崎...篠崎 雪音!」 「しのざき...ゆきね...」 「篠崎さん!ありがと!」 「......」 遠くて暗くて 分からないけど... 笑顔が見えた気がする それからオレは 足を止める事なく 街中を走り 手がかりの商店街を 目指して 息が切れても 足を止めず走った
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