望みの扉

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ただ伝えただけでは 何もならない... オレの気持ちが 上田に伝わっただけ... それだけでは ダメだ... 「...上田...オレと付き合ってくれ...」 この明確に 繋がりを表す 言葉が必要だと オレはそう思った 「.........」 上田の返答は返ってこない だんだん 不安が沸き上がってきた 一秒ごとに 不安がつのり 今にも走って 立ち去りたくなってしまう 「.......」 「....わ....」 「...!?」 上田の口が開いた 何かを言おうとしている 「...私は....」 「...私は優太が好き...」 「...牧 優太が好き!」 「......」 オレはようやく 上田の口から 上田の気持ちを... はっきりした気持ちを... 聞いた... 上田は "好き"と言った このオレ... 牧 優太が好きと言った... よかった... ホントによかった... 何だか ずっと力んでた 力が抜けて 足がすくみ... 倒れそうになってしまった 「...付き合お...優太」 「...あぁ...」 こうして オレは... 上田と"親友"という 関係から "恋人"という 関係に昇進した...
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