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「失礼な！」
「ちゃんと変わってるもん！」
反論する上田
そういう所も変わらない上田
「たとえば？」
「たっ、たとえば......」
しばらく考えていた上田だが
何も浮かばなかったのか
黙り込んで、頬を膨らましていた
昔と変わらない上田
昔も今も、変わらない
オレと上田...
こんなに仲良かったのに
あの時、断られたのか...
今考えても、分からない...
オレがあの時しっかり
上田の言っていたらしい
『友達でいよう』
を聞いていたら
もしかしたら
可能性はあったのか？
...今更、後悔しても
仕方がない...
過去に戻れる訳でもない
未来に行く事しか出来ない
だけど
オレは、未来に期待などしない
オレはあんな
辛い思いは...
苦しい思いは...
ははは...
笑えるなぁ...
大好き女の子に
一度フラれたくらいで
なんで
オレはこんなになっちまったんだろうなぁ...
「どうしたの...？」
「えっ、あぁ悪い...」
「ちょっとボーっとしちまったな...」
心配そうに
上田はオレの顔を覗き込んできていた...
「...変わったね......牧くん」
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