再会

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変わった? このオレが...? いままで、ずっと、昔と変わらないと思ってた ばっかりなのに... 「...どんな...風に?」 「どんな風に、って言われても...何て言っていいか分からないな~」 人差し指を下唇につけて 何かを考える素振りをしている 『なんだろな~?』 っと何度も繰り返していたが やがて... 「わかんない!」 っと言いながら オレに笑顔を向けてきた 多分、本当は分かっているのかも知れない 彼女は昔から優しかった 人が傷つく事は言わなかった だから オレが告白した時 断った後に 『友達でいよう』と言ってくれたのかも知れない オレはそれに気付かず 走り出して 勝手に自分から 連絡を絶つ為に携帯を... オレはバカだよホント... 今回も 分かっているのに 傷つかない様に 何か他の言葉を探した だけど、見つからなかった だから 『分からない』 なのかも知れない... 「...何か、気になるが...」 「まぁ、いいか...」 「うん!うん!」 「あっ!?」 「あそこ!私の家!」 そう言った彼女が指差す 方向をみると 懐かしい 二階建ての家を見つけた
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