再会

15/18

8人が本棚に入れています
本棚に追加
/121ページ
懐かしい家 良く上田の家に遊びに行った覚えがある と言っても 一人で行く勇気がなかった中学生だったオレは その時の友人 男女数人と一緒に行っていた 「寄ってく?」 「ん?いや、やめとく...」 「母さん達がそろそろ帰ってるだろうから...」 「あんま心配かけさせる訳にもいからな」 大学生にもなって 親に心配される様な人間に 育ったつもりはない ちょっとした口実だ 「それに、こんな時間に上がったら、おばさんに迷惑かけるだろうし...」 「あぁ、そうか!」 普通に納得した上田 「.........」 「ん?どうしたの?」 「...!?」 上田が強引にでも 寄ってくのを強要してくる事を期待している自分がいた... "望まない" そう決めたのに 何やってんだ!オレは! 「なっ、何でもない...」 「そう...?」 少し心配そうに オレの顔を覗き込む上田... オレは黙ったまま 歩きだし上田の家の前まで来た その間、上田はオレをチラチラ見てきた 「そうだ、電話番号とメアド交換しよ?」 「えっ?」 「あぁ分かった...」 突然だったため 戸惑ったが すぐにポケットから携帯を取り出す
/121ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加