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「そんな無茶言わないの」
「仕事も忙しいし」
「アナタの為に貯めておかないと――」
そんな事...
オレはそんな事...
「オレはそんな事...」
「望んでない!!!」
つい、怒鳴ってしまった
「オレの為、オレの為...」
「......」
母さんも父さんも
黙っていた
「オレはもう、辛い思いはしたくない！」
「もう、苦しい思いはしたくない！」
「オレの為になんて...」
「母さんも父さんも...」
「倒れてみろ...」
「辛いのは、オレなんだよ!!!」
いままで溜めてた
思いを全て吐きだした...
母さんも父さんも
黙ってオレの言葉を聞いていた
オレは居心地が悪くなり
自分の部屋に逃げ込んだ...
上着を投げ飛ばし
携帯を充電器に挿して
ベッドに横になった
オレはそのまま
寝てしまいたかったが
イライラして
うまく眠りにつけなかった
ふとっ
上田の事を思いだし
携帯を充電器に挿したまま
開き電源を入れた
メールの受信は無い...
「オレは何を期待してるんだ...」
「クソッ！」
何も期待しない...
何も望まない...
そう決めたハズなのに
小さいとはいえ
期待をしてしまった
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