トモダチ

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「ぷはぁぁぁ」 と可愛らしく ココアを飲む上田 「暖まるなぁ...」 と手を温めるながら ブラックを飲むオレ その時 突然上田はブランコを思いっきり 漕ぎだした 「おいおい、せっかく体暖めたのに、冷えるぞ」 ブランコを漕いでる時に あたる風は夏場なら 気持ち良いものだが... 冬場は大変だ ましてや こんな雪の降りそうな 寒い日なか特にだ... 「大丈夫!私は今まで風ひいた事ないもん!」 知らん 風邪ひく、ひかない以前の問題だ 手が寒さでやられて 力が入りにくくなる そんな状態で ブランコなんか掴めない ましてや 掴む所は鉄の太い鎖 余計、冷たさを感じる 「ちょっ!上田!」 「ホント、マジ危ないから!」 「ストップ!」 一度、経験済みだ 「ぶーーー!」 上田は徐々にスピードを 落として ブランコの揺れが ある程度ゆっくりになった所で 上田はブランコから 飛んだ 体操の選手が 着地する時の様に 両手を広げて 着地した 「ふぅ...ヒヤヒヤさせんなよなぁ...」 「フフフ...」 含みのあるような 笑い方をする上田... 「...なんだよ?」
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