トモダチ

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「心配してくれたんだ?」 「あっ、当たり前だ...」 目の前で人が怪我されても困る それが上田なら尚更... 昔は色々無茶する奴だった... 女の子なのに 普通に腕や足に傷を作っていた さすがに もう立派な女性なんだ... 少しはそこら辺の事を 気にした方が良い... 「...ありがと!」 「えっ?」 「優太はやっぱり友達じゃない」 友達......じゃない...? この流れで友達じゃない? 意味が分からない... 何でそんな... やっぱり オレらはもう友達で いられないのか? 「"親友"...だね」 ニコニコと笑顔を向ける上田 「親友...?」 「そう、親友!」 「.........?」 今、オレは混乱している オレを 友達ではなく親友だと言う 上田... 頭の中がグチャグチャで 何も考えられなかった... 「私にはね、 親友はいなかったの...」 「...いなかった?」 「そう、いなかった」 「でも、今はいる」 そう言ってオレを 細い白い指がオレを差していた 「私はね、いつも友達と遊びに行くと、ワザと危険で無茶をするの...」 「ワザと...?」
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