8人が本棚に入れています
本棚に追加
多分、オレが望むのを止めたのは
その頃かも知れない
あの時と同じ様な
辛く、苦しむのが
怖くて、望むことも
無意識に避けていた
小さな望みだって
避けてきた
ただの失恋だったら
避けなかったのだろうが...
多分、日々のショックや
辛さ、苦しさを積み重ねたものが
失恋が引金になり
全てを崩し
"望み"と言う扉を
塞いでいるのかもしれない
ただ、通ってる大学の
教授の受け売りだけど
多分、それが一番
当てはまると思う...
「クソォ、ホントに根暗になりそうだ...」
ピロピロピロ~♪
独り言に重なって
携帯がメールを受信したのを
初期設定のままのメロディが
知らせてくれた...
差出人は
母さんだった...
内容は読まなくても分かる
だが一応見ておこう
『母さんと父さんは
今日も、遅くなります』
『何か適当に食べてね』
「母より...かぁ」
"今日も"か...
ここ半年毎日
これと同じメールが
父さんと母さんから
交互に届く...
まぁ、慣れたことだから
別に良いけど
もう、二年くらい
母さんの手作りご飯食べていない
「また、あのファミレス行くか」
最初のコメントを投稿しよう!