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女の子が店の奥に消えていくのを
見ていたら
突然、鋭い視線が突き刺さった
視線の元を辿ると...
それは、上田だった
物凄い眼光で
オレを睨んでいた...
「なっ、なに...?」
「ふ~ん、南さんかぁ~」
「ふ~ん、南さん可愛いもんねぇ~」
変な視線が突き刺さる上に
変な事を喋りだした上田...
「なっ、何を言ってるんだい?キミは...」
「南さん、胸あるもんねぇ...」
「南さん、背高いもんねぇ...」
「南さん、性格良いもんねぇ...」
「だっ、だから何だよ...?」
「べっつにー......」
とても怖いです
オレ、なんかした?
メニュー勝手に決めたから?
「メニューの事怒ってんのか...?」
と言いながら
テーブルに置いてある
皿に乗った
ハムとレタスが挟まれた
サンドイッチを指差す
「別に、そんな事怒ってないわよ...」
「じゃあ、何に怒って――」
「怒ってないって言ってるでしょ!!!!」
怒ってるじゃないか...
少し小柄で迫力に欠けるが
怒ってるのは分かる...
だけど
これ以上は...
逆に危ないかも知れないな...
「...いただきます」
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