本当の気持ち

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その後、 無言でサンドイッチを 食べた... いや、喋れなかった... そして おごらされた... 無言の脅しの様なものを 感じた... 何だか、朝っぱらから 散々だ... 店を出ると 上田はそそくさと歩きだした 「おっ、おい!」 「どこに行くんだよ!」 「いいから、着いて来て...」 ご機嫌斜め... アレはケンカなのかなぁ? だったら... 「...上田!」 オレは前を歩く 上田の横に並び 上田の手を握った... 「ちょっ!?何を...」 「はぁ...怒ってないって言ってるでしょ...」 「まったく...」 上田からはさっきまで 少し険しい表情はなく 照れたような 可愛いらしい表情に変わっていた 「しばらくはコレでいいか?」 「別に良いわよ...」 手を握り合い 並んで歩いた... 行き先は上田しか分からない 引っ張られながらも しっかり握っていた オレが力を緩めると 上田は強く握って来た... 今も昔も変わらない 完全に仲直りになるまで 絶対離さない... オレらの関係も 友達から親友になっただけで ほとんど、変わらない 今はコレで良い 崩れなければ...
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