本当の気持ち

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こうして、 オレの1日の労働に 支払われたバイト代は 上田が飲む事になった... そして 問題が発生... ブラックコーヒーが 半分以上残っていた... ほんの少しなら まだ捨てられたが... 半分以上ときた... これは捨てるのに 抵抗がある... そんな事を考えてたら 上田が... 「コレ...飲む?」 「でも、それ...お前が...」 「あぁ...そうだね」 と言って、持っていた 小さなカバンから ポケットティッシュを取り出し 缶の飲み口を拭いた 「ハイ、これでいい?」 別にオレは気にしない事だが... いや、ちょっと嘘だ... 気にはなる だが 普通女の子の上田が 気にするのでは? 何でオレが気を使われてるんだ? とりあえず 受け取ってしまった (これに上田が口を付けた...) (拭いたとはいえ、間接キスに...) いやいや、変な想像はやめよう ゴクリゴクリ 音をたてながら飲む 「...間接キス」 「―っ!?ゴホッケホっ!」 「お前!...こっちが気にしないようにして飲んでるなに――!」 「あははは...おもしろい」 この野郎... なんだか、馬鹿馬鹿しくなり、いっきに飲みほした
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