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バイトかぁ...
毎日バイト尽くしだからなぁ
疲れが溜ってたんだな...
躊躇も戸惑いもなく
上田の頬に
人差し指を突きたてた...
ぷにっ
柔らかかった...
ガシッ!
「えっ?」
つっついた人差し指を
上田の手が掴んでいた...
「おっ、起きたか?」
「...ムニャムニャ......」
「起きてないんかい!!」
とりあえず指を
外そうとしたが...
「は...外れない...!」
マジかよ!?
どんだけ握力強いんだよ!
「おい!起きろ!上田!」
「...ムニャムニャ...ハンバーグ...」
「持ってきたよ~...エヘヘヘ...」
「ハンバーグはもういいから!」
「おい!マジで起きてくれ!」
「エヘヘヘ...離さない...ムニャムニャ」
「起きてるのか寝てるのか分からない寝言を言うな!」
それから
1時間...
上田の親を呼び...
3人で上田から指を外すべく
悪戦苦闘を強いられた結果...
外れなかった...
「ご飯は内で食べていきなさい」
「ありがとうございます」
「家には連絡したけど...」
「出なくて...一応、留守電を入れといたわ...」
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